目次
はじめに
2004年にパリーグ、2007年にセ・リーグで導入され、今やお馴染みとなったクライマックスシリーズ。採用当時から賛否両論があり、アドバンテージや試合数が変更されながら今の形に落ち着いています。
導入されて10年以上たった今、改めてクライマックスシリーズの是非について考えたいと思います。
メリット
シーズン後半盛り上がる
力の抜けたチームが1球団ある場合、早ければ8月のオールスター明けくらいからマジックが点灯しシーズン終了感が漂います。しかしクライマックスシリーズがあり、日本シリーズへ進出する可能性があれば順位が確定するまでは下位チームも全力で戦います。
ファンも盛り上がり、メディアも大々的に取り上げ、スポーツニュースや新聞でも大々的に取り上げられます。
また、下位チームが首位チームを倒し日本シリーズで勝つこともあり、弱いチームが強いチームを倒すいわゆる「下剋上」は日本で好かれ、美談として盛り上がります。
興行面でプラス
通常優勝の可能性が低くなると首位チーム以外の球場は閑古鳥が鳴くものですが、クライマックスシリーズがあり3位以内に入る可能性があるチーム、特に進出を争うチーム同士の試合は盛り上がり、球場が満員になることもよく起こります。
問題点
理不尽さ
理不尽さを感じる両リーグ合わせて過去のシーズンで2位、3位チームが首位チームを破って日本シリーズに進出した回数は6度あります。また前例はありませんが借金があっても日本シリーズに行ける可能性もあります。
選手層の厚みが大きく関わる長いレギュラーシーズンと違い、短期決戦では流れや勢いの影響も大きく、普段持っている力以上のものが出たり、その逆が起こったりします。
もちろん強いチームが勝てばいいだけじゃないのかという意見もあると思いますが、ファンからしてみれば理不尽さややるせなさを感じるでしょう 。
メジャーリーグとの違い
クライマックスシリーズは当然メジャーリーグのポストシーズンを参考にしたものです。しかしメジャーリーグは2リーグ6地区の30チームから成り立っています。対して2リーグ12球団の日本ではチームが少なく開催する意義があるのかどうか疑問です。
改善案
開催条件の変更
現状でも1位のチームがホームで試合ができる、1勝のアドバンテージがあるなどがありますが、さらに条件を付け加えるべきだと考えます。例えば
- 借金があるチームは参加できない、
- 一定の勝率が無いと参加できない
- 1位のチームと10ゲーム差以内でないと参加できない
そして条件を満たすチームが無いとクライマックスシリーズ自体を開催しない とすれば納得できるファンも増えるのではないでしょうか。
まとめ
まだまだファンが納得するためには改善の余地があると思います。
またファン側の考え方として、シーズンの優勝チームを長期戦の王者、日本シリーズを短期決戦の王者として割り切って考えることも必要になるかもしれません。