目次
はじめに
日本中学校体育連盟が公表しているデータによると軟式野球部の生徒数(男子)は01年は全国で32万1629人だったのが18年は16万6800人にまで減少したそうです。
野球人口の減少が叫ばれて久しく、このままではプロ野球選手を志す子供が減ってしまいます。今回は減少が起こった原因について考察してみました。
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原因
野球ができる場所が少ない
昔はそこらの公園で野球少年がキャッチボールをできたそうですが、今では球技自体が危険ということで禁止されているところが多いです。つまりそもそも野球自体に触れる機会が少なくなったと言えます。
バットやボールに触れる機会は学校での体育の授業くらいでしょうか?野球に触れる機会が無ければ興味を持つ段階にすら至らないでしょう。
お金がかかる
野球を始めようと思えば、最低限バットとグローブ、スパイクは必要でしょうか。そこからチームに所属する場合はユニフォームが必要になります。ただでさえ収入が減り消費税が上がろうとしている今、子供に野球をさせようとする親は少なくなるでしょう。
地上波での野球放送が減った
1960年代の流行語に巨人・大鵬・卵焼きということばがあります。これは当時子供が好きだったものを表した言葉で当時の巨人人気が伺えますが、逆を言えば戦後の貧しい中で娯楽が少なかったとも言えます。それからは巨人戦がゴールデンタイムに生中継され当たり前のように地上波放送で見ることが出来ましたが、2000年代には試合数が激減し今では年間数試合のみとなりました。
野球の放送は場所を移しBSやCS、ネットでの動画ストリーミングサービスが主流になりました。これは野球がすでに好きな人は自分で調べ契約するでしょうが、野球に対する興味が0の人の目に触れる機会がとても少なくなったと言えます。
古い体質
少し前のPL学園のような強い上下関係は減ってきたようですが、それでも厳しい上下関係から野球をあきらめてしまう人もいるでしょう。
また、頭を丸刈りにしなければならないという風習が色濃く残っており、思春期を迎える少年にとっては厳しく映ってしまうのではないでしょうか。
最近のニュースで慶応高校には丸刈りの部員がいないと取り上げられていましたが、このようなことでニュースになるスポーツは野球ぐらいでしょう。
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まとめ
かつて日本人にとって国民的スポーツと言えば野球が一番で多くの国民的スターを輩出してきました。今でも野球は人気のあるスポーツですが、スポーツの種類と娯楽が多様化してきた今では絶対的とは言えなくなってきています。
野球人口減少はそういった過去の人気にあぐらをかき、野球をより多くの人に、特に新しい世代に好きになってもらう努力を怠ってきた結果、起こったよう思えます。